日本映画批評家大賞授賞式が山梨の甲府近くの日本航空学園で行われることになった。
日本映画批評家大賞は今年から、少し変わった。批評家の顔ぶれが変わった。ほんの少しだけ若くなった。
日本には映画批評家がいない。アメリカの批評家は面白い。NYの著名な批評家とLAの著名な批評家。この二人の意見はまったく違う。ウディ・アレン系の映画をほめるNY。ハリウッド系中心に批評するLA。この二人の意見が一致する映画は大ヒットするという。
日本ではどうだ。あまり、評論家が褒める映画が大ヒットするとは限らない。
しかし、昔は違った、朝日新聞の映画評が、動員に影響したりした。読売新聞の映画評で入りがいまひとつになった映画もあった。実際、「見ようと思ったけど、読売が辛口だったからやめちゃった」という人がいたりした。
映画の宣伝をしている私としては、できれば、公開前に批評記事をださず、公開してからにしてくれとお願いしたこともあった。
それほど影響があったのだ。
そんな映画の記者たちがOBになり、批評家に加わった。
世間の風潮と今流行の金に弱いマスコミといわれ、批判する記事は減ってきている。
しかし、本来映画を批評する目は確かである。
そんな批評家が選ぶ映画賞。毎年、選ばれる人や作品は一風変わっているものが多いというか玄人好みの映画が選ばれている。
バラエティー色たっぷりの映画賞とはちと違うのだ。
それだけに、この賞に選ばれる役者さんや監督、スタッフの人の喜びは、ちょっと違い喜び方も、かみしめながらトロフィーなどを受け取る人が多い。
その映画賞授賞式が、なんと、山梨で行われる。当初、震災の影響でスポンサーが自粛し、今年は授賞式を断念する予定だった。しかし、ひょんなことから山梨の航空学園が手を上げそこで授賞式が行われることになった。
どうしても、ローカルには、多くの女優や監督などが集まることはない。
映画祭などで宣伝絡みや大金をだすスポンサーがいない限り、集まることは難しい。
しかし、「日本映画批評家大賞」授賞式ということで、もちろん、スケジュールの都合などで全員そろうことは難しいが、一同に20名近くの役者、監督が集まるのである。
何も、東京でやらなくてはいけないことはない。その地域の文化を生かし、さらに、映画というひとつの娯楽を全国に広めていくためにも、映画館が集中するところではなく、いわゆるローカルな場所で行うのも面白い。今年の成功が、今後、どのような展開になっていくのか、20回から批評家も変わり、来年以降も新たに批評家を増やしてさらに大きく名誉のあるものにしていきたいと批評家の一人が語っていた。
TV局がらみやハリウッド超大作だけではなく、玄人受けする映画もあることを批評家大賞により、認知を高めていくのも必要だ。作品賞の「春との旅」を山梨県民のほとんどが知っているというのもちょっと良いかもしれない。
さて、来年はどこになるのか?どんな風になるのか?アメリカの批評家ではないけれど、関東の批評家と関西の批評家が一戦交えて大賞を選んだりするとまた一味違うものになるかもしれない。
来年は関西系の批評家を参加してもらうといいかなと・・・・・・。浜村さん元気でいてくださいよ!
で、今度の土曜日に本番が行われる。自由に参加できるということなので、お近くの人はぷらっと参加してみてはいかがでしょうか?華やかになることは間違いない。
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