ちょっとしたレストランにちょっとしたものがあったり、民宿のそばにあるお店らしきものを覗くとそこでお土産ものを売っていたりする。
竹富のみんさー織や星砂、貝がら細工など、けっこう良いものが数あったりする。
それをゆっくりと探すのが、また楽しい。暑い外から、涼しい室内でのお土産探し。
「いらっしゃい!お土産いかが?これはどうですか?」
などと呼び込んだり、うるさく接客もしない。
この島では、基本的に、呼び込んだりしてはいけないのである。
実は、船で着いた観光客をレンタサイクル屋さんまでワゴン車で運ぶお手伝いをしたことがある。
気分は、温泉宿の旗を持つ番頭さん。列車から降りてきたお客さんを
「どうぞ!どうぞ!」と、つい気合いを入れて客引きをしたくなってしまう。
その時も、つい、目と目があったお客さんがいたので、
「自転車ですか?こちらへどうぞ!」と声をかけてしまった。
『声をかけるのは禁止されてるから、もうやらないように』と、怒られた
お客さんを乗せる車の位置も毎日順番に代わる。
どこのお店で自転車を借りるかはお客さん任せで、
ある意味、無意味な競争はしない。そういうゆったりとした島なのである。
お店の客引き合戦をして、その店がその日十数人他より勝つことなどどうでもいいことなのだ。
それ以上に、島に来てくれた事を感謝しているのではないか?
その証拠にどの移動用のワゴン車に乗っても連れて行ってくれる人は良い人ばかり。
お客が別のワゴン車を選んでも、嫉妬したり、やけになったりもしない(裏では若干あるかと思うけど)
僕は、一人でも多くの人を・・・・と、つい思ってしまったことが恥ずかしく思った。
しかし、この島を一歩でると、一人でも多くの人を!ひとつでも多く売る!
他を蹴落としてでも・・・・という競争社会に戻ってしまう。
運搬の際にラベルが剥がれてしまった |
一時でも、そんな現実を忘れさせてくれる島だからこそ、
リピーター率が日本でも上位を占める観光地なのではないか。
それが、船から島に一歩踏み出したとたんに空気が変わる。
ゆっくりとした時の流れになる所以なのでは・・・・。
そんな島だからこそ、
大声で声を上げて売り込まない竹富島ならではお土産がある。
手作りで大量生産はできない「マドアッパの醤油」と「竹富島ラー油」
一見するとナンプラーかなにかかと思うけど、薄いのに濃い口醤油。で、ラー油は超激辛!
このふたつが実は餃子によく合う!
ラー油は、八重山そばにちょっと垂らすのもおすすめ。
つい、素通りしてしまう竹富の港にある小さなお土産売り場を覗いてみて下さい。
運が良ければ、売ってます。是非お試しを!
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