2011年7月6日水曜日

プチクーデター

3.11前と後では、日本は変わった。と、前にも書いてみましたが、大きな変化は、ネットやTwitterやfacebookなどを始める人が一気に増えたようです。実は、僕もtwitterを本格的に始めたのは震災後からで、なんとなくfacebookまで手を出してしまった。
ネットの影響力を本格的に語られ身近になったのは、あのユーチューブに中国漁船を漏えいさせた海上保安庁の保安官事件。
結局、国を揺るがす問題になった。

しかし、3.11以降、国は国民を守らないどころか、保身の為には命すら犠牲にすることを我々は学んだ。
しかも、マスコミはご都合主義の報道しかしないことも、痛いほど理解してしまった。

自分を守るのは、自分しかいない。

そのようにほとんどの国民は学んだのだ。ちなみに首都圏の人が多いとは思うけど。
特に、核に関して、放射能に関しては、誰も信用することはできなくなってしまったのだ。
その情報は、どこで入手すればいいのか?
手っ取り早くネットで検索
そこには放射能の危険性を警鐘する小出助教授やら武田教授のブログを見る事が出来る。
逆に「安全!安全!」と言いまくる山下教授のコメントが県の公式文書としてでている。

さて、どちらを信じるべきか?

基本的には、目の前に目に見えない危機が迫っている時に、危険か?安全か?といわれれば、まず、どんな危険が来るのか?を選択する。その危険を回避する方法があればそれに従いたい。それが、人間の心理というものだ。

でも、他の人はどう思っているんだろうか?

そこで、噂のtwitterやらfacebookなど他の人と繋がりをもてる所へと向かっていく。
そして、今回、爆発的に利用者が増えたと思われる。

その爆発的に増えた利用者は、自らどんどん新しい情報をTwitterやfacebookなどに流し、それを見た人はそれを拡散していく。
もちろん、嘘情報もあると思われるが、多くの人は、ガセ情報とそうでない情報を見極めているようだ。しかも、裏も取っている節もある。まあ、発信元は新聞やらニュースが多いようだけど。

そして、今回の辞任劇
元はというと、宮城県知事と松本復興大臣の会合だった。
全国放送のニュースやら新聞は、確かに上から目線に関して、触れてはいたがそれほどではなかった。それより、内容を報道していた。
そんな時、twitterにつぶやかれてたTBC(東北放送)のローカルニュース。
これまでだったら、その地域の人しか目に触れる事のないニュース。しかし、twitterにつぶやかれた事で、全国の人が見た。あのオフレコ問題まで・・・。
それが、あっという間にfacebookやらmixiやらに広がって、いつのまにか、トピックス(多くの人が興味を持っている話題)の項目に挙がった。

一夜あけると、全国放送の番組や新聞までが、「上から目線」問題を取り上げ、悪態を非難しまくった。一部の人が言っているけど、「これはオフレコだから・・・書いたところは後がないと・・・」という高圧的な態度に屈して報道していなかった。と、言っていたが、それは、どうかわからない。
他に重要な事があったせいで、枠の問題でそこには触れなかったとも思う。バカな男の捨てゼリフなど放送するにも値しないと思ったのかもしれない。
しかし、各社一斉に始めたバッシングには驚いた。当の本人も一夜で広がった問題にびっくりしたのだろう「九州出身・・・B型・・・」などわけのわからない言い訳をした。
それが、さらにネット人たちを煽ることになった。
「九州を馬鹿にするな!」
「おれB型だけど」
今や、このネット人、PCを持ち運び電車の中でも、ちょっとした待ち合わせの合間でも、携帯を使って仕事の合間に・・・。物凄い数の人がリアクションする。
子供から、学生、ニート、自営業や、サラリーマン、業界人から主婦、さらに国会議員や芸能人に会社役員・・・

そして、今日、辞任した。
「え?まじ?」
きっと、ネット人は思ったに違いない。
実は、ほとんどの人は辞めると思っていなかったのでは?
昨日の夜、ネットでは、松本擁護つぶやきやむしろ宮城県知事の方がやばい。などが出始めていたからである。もうちょっと、粘っていれば、武闘派松本ファンも出来たかもしれない。


『一刻も早く菅首相は辞任すべきだ!』と現職大臣が言い放った。
『3,11以来民主党も自民党も公明党も嫌いだ!』と復興大臣になった第一声だった。
内心、おもしろい事言うオッサンだ!と、思った。
なんかやってくれるのでは・・・・とも思った。
もしかすると、東北の各知事に対して、深く思っている事があったのでは?
県内の力関係に振り回されて利権を優先している姿を見て上から目線にしようと思ったのではないか。なめられないように・・・と。
強気にでて岩手・宮城を手玉にとって、舐められっぱなしの無能な内閣とは俺は違う!と、2県を従えて、最後に本物のタヌキ福島県知事と戦う為の準備だったのではないか?
うっかりすると、利権と原発の中心人物、きっと大物政治家や官僚と結びついている佐藤福島県知事を手中に治める為だったとしたら・・・。

ぽつりと漏らした「全部を見てもらえば分かる」といっていた。
単なる言い方の問題だった。それを、ネット人の反響で一斉にバッシングしたマスコミ。
最初は、対談の内容を重視して伝えていたはずのマスコミが、一夜で変わった。
何も、辞任しなくても、戦えたはずなのにあっさり辞めた。

もしかすると、あっさり辞めたのは、明日から国会が始まることで面倒はかけたくないということと

『本当に辞めなきゃいけないのは、俺じゃねぇ~! 本来辞めるべく人は お前だろうが!』
という、抗議の辞任だったのではないか?任命者に対して陳謝はあまりなかったし・・・。
それも、感じないで居座り続けるとしたら、困ったものだ。
もしかすると、この辞任は、大失敗だったかもしれない。
いずれにしても、任命した人は、無関心のまま居座るつもりなんだろう。
松本龍氏の抗議の辞任、受け止めないと・・・。

「おい、キオスクというんだっけ?そこで、これ「つなみ」被災した子供たちが書いた作文集なんだけど100冊買って、みんなに売りつけようと思ったんだけど、最後だからプレゼントするよ」と、最後に突然言い出した。この人は、本当に言葉遣いが悪い。照れなんだろうか?
実は、良い人だったのでは・・・・。ただ、ゼネコンのオヤジなら良いけど政治家としては・・。

ひょんなことから起こってしまったローカル局とネット人によるプチクーデター。
吉と出るのか?凶と出るのか?
せめて本丸の早期辞任に結びついてくれれば・・・。明日、辞任したらカッコいいんだけど

0 件のコメント:

コメントを投稿