福島ってどの地域から、遠いところとなるんだろうか?
僕は神奈川の東の方に住んでいる。
福島に行くのも東京駅に出て東北新幹線であっという間だ。
車で行くことも簡単にできる。割と近いのだ。
福島の原発事故は身近な場所という感覚がある。
さらに、死の灰は、関東にも来た。
自分たちの街のモニタリングデータを気にする生活が始まった。
食品は大丈夫なのか?水はどうなんだ?
福島に至っては、我々が考えている規模も重さも違うだろう。
東北の人も、今回の稲わら問題で死の灰を身近に感じただろう。
関東も東北も今や死の灰が降りつもる汚染地域なのである。
我々はその上で暮しているのである。
しかも、まだ、死の灰は放出を続けているのである。
「これから先、何年も放射能と共に生きていかなければならない」と、いとも簡単に口にする
政治家の神経もわからないが、実際そうなのである。
東海テレビは名古屋にある。
名古屋から福島は、遥に遠い所なんだろう。
東京まで新幹線ででてその後新幹線乗りついで行くところ。
はたまた、飛行機で行くところ。
今回の「不謹慎なテロップ」、これを作った制作担当者は、
まさかこんな大事になるとは思わなかっただろう。
リハーサル用の仮テロップ。本番用と間違えないように、敢えて絶対に間違えない内容にしたつもりだろう。使う前にADがチラっとみても「セシウムさん」を見間違う訳がない!と思った事だろう。
そもそも、その発想で、怖いものを感じてしまった。
愛知は、放射能は関係ない。どんなものなのかわからない。
静岡を含む関東・東北の汚染と言う事の実感がないのである。
あの「ホアンインアホ」の名回文を生んだ小学生達ですら、汚染に関してはシビアにみていて、冗談も言わない。言えないのである。「放射能」という言葉で顔が曇る子供すらいる。
生きる希望を取り上げてしまったのである。
そんなことを愛知から西の人間はわからないんだろう。
わからなくて結構である。本当はわかる必要は無かったはずだからだ。
しかし、今、起こってしまった。
関東・東北の人達は、普段と変わらないが、実は、思いっきり怒っているのだ。
終わりなき汚染。原発を黙認していた自分。国やマスコミに騙されていた自分。
命の問題を金で解決させようとしていたり、我々はイライラしているのだ。
そんなことは、きっと、わからないんだろう。
遠いところの話なんだろう。
それで、安易にセシウムくん。我々の本心がわからずやってしまったならまだ良いが、
ギャグのつもりでやったとしたら、許せない。
ローカル放送。
全国放送と違い地域だけの放送。
「全国は、放射能問題とか、食品問題とかやってるけど、東海は関係ない!独自の路線で行け!」
という空気が、あるのではないか?
そもそも、岩手の米のプレゼント自体おかしい。
首都圏で古米不足が予想されるなか、米のプレゼント。愛知なら良いが無神経だ。
どうせなら、多分売れない可能性がある新米プレゼントして岩手を救ってくれれば。
愛知の人は、外部被ばくしてないから、内部被爆しても大丈夫だから、汚染米食べても大丈夫。汚染牛も大丈夫。
所詮、ローカル放送は田舎番組。全国の流れなど全く考えてないんだろう。
「オラが村の番組」
しかし、バカじゃなければわかるはず、あの松本大臣が辞任したきっかけを思いだして欲しい。
それは、東北放送のローカルニュースで、松本大臣の発言を流したのがきっかけだった。
それがユーチューブに流れtwitterやネットに広がって一夜にして大変な事になったことを学んでいなかったという事だ。いくら田舎番組でも、もう、これまでのようにいい加減な事は出来ない事を社長以下みんなで考えなくてはいけない。
この問題を番組プロデューサーやあのテロップ作ってしまった人の責任で終わらせてはいけない。
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